矯正前精密検査の内容と機器
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矯正歯科治療をご希望の患者さまには、まず当院でカウンセリングを受けていただきます。その際に、患者さまのご要望に合わせて精密検査のご予約を取っていただきます。
精密検査で行うのは、専用の検査器具を用いた歯や歯ぐきのチェックや、口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」によるデジタルスキャンによるお口の型取りなどです。また、レントゲンや口腔内写真・お顔全体の写真を撮影するほか、必要に応じて歯科用CTによる撮影も行います。
矯正前精密検査で行うこと
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簡易型取り
かみ合わせの診断をするために使います。
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3D歯並びスキャン
インビザラインの計画(クリンチェック)を立て、マウスピースを発注するために使います。
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レントゲン撮影
骨格の診断や、隠れた病気などがないか調べるために使います。
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お口の写真撮影
レントゲンに写らない軟組織(歯肉・舌など)の状態や、歯・かぶせもの・あごの動きなどをチェックします。
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顔貌の写真撮影
横顔で口元の突出度を確認するほか、スマイル時の唇の位置をチェックします。
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同意書説明
矯正を行う上での注意事項などの説明を行い、同意書にサインをいただきます。また、治療費のお支払い方法(現金・振込・カード・デンタルローン)についてご案内します。
精密検査代金55,000円(税込)保険外診療
※矯正を行う場合、最終お支払い時に総額より55,000円をお引きします。
矯正治療用機器について
当院では、患者さまのご負担を軽減し、より精密な矯正治療を行うために口腔内スキャナー「iTero」を導入してお口の型取りを行っています。
また、必要に応じて歯科用CTによる撮影を実施することで、より正確で安全性の高い治療計画を立てられるよう努めています。
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iTero(アイテロ)
iTeroとは口腔内スキャナーの一種で、歯科治療においてデジタルスキャンを行うための機器です。
従来の型取りは手作業でしたが、iTeroでは光学技術を使用して高精度な3Dデジタルイメージを作成するため、患者さまの口腔内の状況を正確に把握できます。
iTeroの主な役割は、矯正治療の計画作成です。デジタルスキャンによって迅速かつ正確な型取りができるため治療計画の精度が向上し、患者さまの負担も軽減されます。精度の向上 高精度な3Dデータにより、治療計画の精度が向上。 快適性 従来の型取りよりも快適で、患者さまの不快感が少ない。 迅速な処理 デジタルデータの即時処理が可能で、治療の迅速化を実現。 データの保存と共有 データはデジタル保存できる。
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歯科用CT
歯科用CTは、歯科分野に特化したコンピュータ断層撮影装置です。従来のレントゲンでは把握しきれない詳細な三次元画像を取得できるため、歯根や骨の形態、骨の密度や神経の位置など、重要な情報を正確に把握することができます。
歯科用CTは、インプラント治療や根管治療など精密な検査が必要な治療で活躍する機器であり、矯正治療に導入している医院は少数ですが、当院では必要に応じて矯正歯科治療にも活用しています。歯科用CTなら詳細な画像データにより正確かつ無理のない治療計画立案につながるほか、被ばく量が少ないため、患者さまの安全にもつながります。
矯正治療で大切なのは、ただ歯をキレイに並べることだけではありません。当院では、治療した後(予後)まで考慮した上で、患者さまにとって最良の結果が得られる治療計画を立案することを目指しています。
高精度な診断 詳細な三次元画像により、より正確な診断が可能。 高い安全性 被ばく量が従来の医科用CTよりも低く、安全。 迅速な撮影 短時間での撮影が可能で、患者さまの負担を軽減。 多用途 インプラント治療や矯正治療をはじめ、さまざまな治療に応用可能。