マウスピース部分矯正 インビザラインGO
2023年12月現在、世界で延べ1700万人もの人が治療を受けている「インビザライン」は、マウスピース矯正の老舗であり、トップランナーでもあります。
アラインテクノロジー社が提供するマウスピース矯正のライセンス(免許)は従来の全体矯正用の「インビザライン」と、2018年に正式リリースされた前歯部分矯正用の「インビザラインGO」があり、当クリニックでは歯科医師 東郷千穂美がインビザラインドクターライセンスを、歯科医師 東郷亮輔がインビザラインGOドクターライセンスを、それぞれ取得しています。
なお、インビザラインGOを扱わない歯科医院もあるため、あまりご存じでない方もいらっしゃるかと思います。インビザラインGOはなぜ開発されたか?というと、実は矯正医ではない一般の歯科医師が扱えるレベルの症例に際してマウスピース矯正を提供できることを目指してつくられたものです。
日本初上陸にあたって、約40名のメンバーに選ばれ、招待されました。
コスト低下と期間短縮重視の前歯だけの目立たないマウスピース審美矯正『インビザラインGO』
世界で600万人が治療を受け、毎年70万人が新規にスタートしている、見えないマウスピース矯正『インビザライン』のアラインテクノロジージャパン様より招待を受けまして、
日本初上陸の『インビザラインGO』という新しい前歯だけのマウスピース矯正のシステム導入コースを約40名の先生方とともに受講し、ライセンスを取得しました。(2017.9)
これにより、軽微な矯正治療であれば、これまでの方法に比べ、より早くより安価にご案内できるようになりました。多くの歯科医師の先生がご活躍の中、初回のメンバーに選んでいただき、大変光栄に思います。
インビザラインGOの3つの特徴
特徴1
安価・目立たない・前歯だけの部分矯正治療
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インビザラインGOの最大の特徴は、気軽に行える安価さと見た目の良さ。前歯だけとはいっても、28本の歯のうち、上下左右前方の20本が動かす対象ですので、条件が合えば、しっかり歯並びを治すことができます。
装置は全然目立たないうえに、取り外しもできるので、ブラッシングも丁寧にできます。ホワイトニングを併用することも簡単にできるので、歯並びも歯もどんどんきれいになっていくのが実感できるシステムです。
特徴2
デジタル技術で治療前に仕上がり確認
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デジタル技術をフルに生かした方法なので、治療をスタートする前に、仕上がりをモニター上で確認できます。
必要があれば仕上がりを変更することも可能です。スタート前にゴールが見えるのは大変大きなモチベーションとなります。
特徴3
治療代金は調整料込み
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私たち歯科医療従事者にとって、非常に調整が楽なのもインビザラインの特徴です。
ワイヤー矯正の細い針金(結紮線といいます)の取り外しと装着の手間や、ワイヤーの曲げ伸ばしなどの手間がありません。そのため、調整料をいただく必要がないという大きなメリットが生まれます。
インビザラインGOと金属ワイヤー矯正の比較表
インビザライン |
ワイヤー矯正 |
|
見た目 | 非常に審美的 | 表の装置は目立つ調整 |
調整(来院)の頻度 | 2~3ヶ月に一度 | 毎月 |
痛み | 軽度 | 強いことも多い |
通院中の診療時間 | 20~30分程度 | 60分前後 |
ブラッシングのしやすさ | 非常にしやすい | 非常にしづらい |
発音 | 装着中は少し話しにくい時がある | 裏の装置はかなり話しにくい |
虫歯や歯周病のリスク | ほとんどない | ブラッシングによっては高リスク |
コンプライアンス | 1日22時間以上の装着 | 歯に固定するので関係なし |
※上記の表を参考にご自身に最適な矯正治療方法をご検討いただければと思います。
動画で見るインビザラインGO
インビザラインGOの適応症例
インビザラインは幅広い不正咬合に対応した矯正方法ですが、インビザラインGOは適応する症例が「ごく軽度」の不正咬合となっています。
また、軽度の不正咬合であっても条件によっては適応できない場合もありますので、ご注意ください。
以下の条件に当てはまる患者さまにはインビザラインGOをご提案可能です。
- 不正咬合は前歯の軽度の叢生のみの方
- 無料相談時のケースアセスメントにおいて適応とされた方
不適応症例と適応症例イメージ
ケースアセスメントとは
アセスメント(assessment)とは『客観的評価』の意味で、歯科医師の感覚に左右されない評価方法となります。
このシステムを使うと無理や無駄な治療プランの選択をすることがなくなり、患者さまの不利益を予防することができます。
無料相談当日にスキャンした歯並び3Dモデルをインビザライン社のソフトで分析し、次の9つの項目がインビザラインGOで改善可能かどうかを即座に自動で客観的に判定。
以下の各項目の判定結果は緑:可能 赤:不可能で記載されます。
- 1上下前歯が一部反対にクロス
- 2下顎の叢生(歯並びの乱れ)
- 3上顎の叢生(歯並びの乱れ)
- 4前歯の咬み合わせの深さ
- 5上下前歯の前後的な関係
- 6スマイル時の口唇と歯の調和
- 7下顎の歯間のすきま
- 8上顎の歯間のすきま
- 9口元の突出
ケースアセスメントの結果の説明
(1)すべて緑判定 → 例外を除き、インビザラインGOで可能
(2)大部分は緑で一部赤判定 → 条件付きで、インビザラインGOで可能(仕上がりが少し甘くなる可能性)
(3)大部分赤判定 → インビザラインGOでは不可能
※不可の理由の大部分は以下3点になります
・奥歯のかみ合わせを直さないとどうしても直らない
・GOのマウスピースの上限枚数(20枚)だと全く足りない
・無理やり並べることはできるが、かなり前突してしまう(強い出っ歯になる)
インビザラインGOで不可の場合は他のインビザラインのプランでのご案内となります。
インビザラインシステムは骨格的に外科が必要な矯正治療以外であれば、基本的にはどんな歯並びでも対応可能な唯一のマウスピース矯正です。
世界中で第一選択として行われている方法ですので、ご安心ください。
当院では開設翌年の2017年よりすべてのプランに対応し、2021年からはプラチナランクの医院として多くの患者さまの矯正治療に取り組んできました。ぜひお気軽にご相談ください。
インビザラインGOの注意点
- インビザラインGOが適応となる患者さまは、全体の10%未満です。
- 「前歯だけを矯正したい」という方に対応した矯正方法ではありません。
- 奥歯のかみ合わせが正常で前歯だけを動かせばいい患者さまに適応した治療です。
インビザラインGOは、単純に前歯だけを動かす矯正治療ではなく、限られた適応症例の患者さまでなければ受けることができません。まずは専門家による診察を受け、奥歯のかみ合わせが正常であり、なおかつ前歯の不正咬合が軽度である場合のみ適応となりますので、あらかじめご承知おきください。
※なお、インビザラインGOの適用が難しいケースでは、インビザラインによる全体の矯正治療をご案内しています。